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平野の祈り。

先日、取材の下見で "下から読んでも石井町" をぐるぐるしてきました。

この辺りはかつての藍作地帯・・・次の「めぐる、」Made in Local.は藍関連施設を取材します。

 

実家に帰ると連載のこともちょいちょい尋ねられるのだけど、両親と話すきっかけができるのはありがたいし、個人的な小さな逸話であっても、取材先がぐっと身近に感じられるようになるので嬉しい。父が「あの辺りは地中深くまで吉野川の堆積物があるから、土がよく立派な作物が作れる」と教えてくれた。

 

取材施設の近くには、神社が沢山あるような気がしていくつか立ち寄ってみました。周囲には穏やかな風景が広がっていますが、祈りの場所に入れば少し空気が変わる。肥沃な土地は常に洪水の危険と隣り合わせでもあったから、人々は平野での暮らしの安全を真摯に祈ってきたはず。

 

連載 Made in Local.は、できる限り取材対象やその地域に寄り添うというか、重ねられてきた時間に敬意を持って取り組みたいと考えている。21回目の記事も楽しみにしていてください。

 

 

余談ですが、水俣病被害者への環境省の対応は酷かった。

形だけの既成事実を作るのが目的になっていて、会合自体に意味はなく被害者には全く寄り添っていない。 僕も環境行政の出発点が何だったのか、歴史認識を学び直す必要があると思った。

 

だいたい政府や行政が "タスクフォース" とか言い出すといい方向にいくイメージがない。

ナントカ対策室とかナントカ推進室とか、不要な組織を作っては補助金出して中抜きする今の政治は悪すぎて(脱税しても捕まらないし)こんな組織にいるとだんだんと人間性を失ってゆくのだろうか。目を背けたくなる。

 

それでも政治に興味を持たないと社会は変えられないばかりか、どんどん悪い方へ向かってしまう。

徳島でも近い将来には第十堰の議論がはじまるだろう。

 



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