ある日、「箕」を見たいという裸足に草履の若者が店にやってきた。
後藤さんとの出会いは、ここ遠近です。なんと雑誌民藝への寄稿を読んで訪ねてくれたと!
そして半年後に彼はまたやってきて、いくつかの籠を届けてくれた。
「これは深澤さんが好きそうだから、民藝館展に出そうよ」
「ああ、それ出そうと思ってます。(福岡の)高木さんにも同じこと言っていただいて」
そんなやりとりのあと、僕の軽口は現実となって民藝館展で見事入選!!
しかも出品物5点が全て初出品で初入選するという離れ業!
後藤さんから知らせが届いたときは、自分のことのように嬉しかった。
籠や編組品の取扱はまだまだこれからです。これからも作り手と一緒に学び、良いものを届けたい。
そして意思のある若者がここを目指し訪ねてくれたこと、その思いに応えなければと、そう思います。
後藤洋司
1933 愛知県安城市生まれ
2020 大分県立竹工芸訓練センター終了
2020 第56回くらしの中の竹工芸展 別府商工会議所会頭賞
2021 第57回くらしの中の竹工芸展 大分合同新聞社社長賞
2021 日本民藝館展 入選
秋に素材を山に採りに行くところから籠作りは始まります。
そこで1本1本選んだ竹を、その性に合わせて地道に手で加工してゆきます。
作りたいものは「暮らしの伴となれる、道具」
目を惹くというよりも風景に馴染むモノであれたら、と願っています。
男前のちょっと砕けた写真も・・・笑
後藤さん!いい仕事を届けてくれてありがとう!またうどん食べに行きましょう!
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