からや窯 登川均のやちむん
- 東尾 厚志

- 9月12日
- 読了時間: 2分
更新日:9月14日

からや窯 登川均のやちむん
会期:2025年10月4日(土)〜14日(火)
まだお店をはじめたばかりの頃だ。沖縄読谷村にある北窯 松田米司工房を訪ねると、米司親方が「登川はどうかな?」とまだ独立したばかりのお弟子さんを紹介してくれた。全く存じてなかったし、どんな人なのかわからないけど「行くしかない」と車を走らせた記憶がある。
登川さんは、優しくおおらかで「やちむん」のような人だった。
そして眼に映る姿かたちだけではなく「民藝」と向き合い真理を追い求める姿勢に強く共感できた。
沖縄の暮らしに根ざした伝統的な仕事、ふわりとした柔らかさと自然の厳しさを併せ持つ佇まい、
先人に倣った真実な美しさにあふれる器が届きます。
その出会いから14年を経て徳島初個展です。どうぞご期待下さい。
からや窯 登川 均(のぼりかわ ひとし)
1959年 沖縄県美里村(現沖縄市)に生まれる。
1997年 14年間勤めた会社を退職
1999年 読谷山焼 北窯 松田米司工房にて陶芸の道に進む。
2008年 恩納村仲泊にて「なかどまり工房」として独立。
2020年 移築「からや窯」を開く

僕と同じように会社員経験が長かったこと、弟子入りを一度断られていること(これ言っていいのかわかりませんが、)も、登川さんに親近感を持つ理由だったと思います。近年は日本民藝館展でも高い評価を受けており、現代の沖縄の作り手さんでは必ず名前があがるようになりました。

今年3月に登川さんの工房へと伺うことができました。
お店のこと、四国大学 藍の家のこと、めぐる、の連載記事のこと、日本民藝館展のこと・・・
ひと通りの近況報告を終えると、登川さんが「少し歩きますか」と御嶽へと案内してくれた。
祈りの場所に入ると、さっと空気が変わり、一緒に山を登る登川さんは神様の使いに見えた。
神々しいあの空はこれからも忘れないし、また沖縄へと足を運ぶ原動力となるだろう。






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