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雨あがりの色

  • 執筆者の写真: 東尾 厚志
    東尾 厚志
  • 2021年2月15日
  • 読了時間: 1分

まだ2月だというのに、今日は徳島は春が来たような暖かさだ。

昨夜からの雨があがって陽が差してくると、難しい日常から少し離れられた気がした。

 

雨あがりは、色がよく見える。


石や枯葉も、大陸から飛んできた砂が流されたかのように彩度があがる。

日々、店舗のエントランス周りだけでもと枯葉を拾うのだけど、とてもいい色だった。

ただ、栗とクヌギ以外は何の葉っぱか解らない・・・いつか調べたい。

店を作ったとき、左官はモルタルに墨を混ぜて仕上げてもらった。

屋外部分はだんだんと白くなって望んだ質感にならなかったけれど、雨が降ると目指したグレーが顔を覗かせる。

 

作為あるものは、自然の生み出した色や形には及ばないけれど、雨あがりの色は少し自然に寄っている気がした。

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