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小さな共感を育てたい 6.


12月3日(金)四国大学 藍の家にて、県庁職員2名から「藍の計測器」について説明を受けた。

この機材の開発については、僕が申請した公文書公開請求書で初めて明らかになったことだ。

 

県庁職員が秘密裏に予算を請求し、70万円程を東京の研究者に支払っている。発酵のメカニズムが解明され地元に還元されるなら意味合いはあるが、この機材は作りかけで放置されており、機能もしなければ使うこともできない代物だった。後の開発についてもやる気はなく、このよくわからないコードと基盤のようなものが納品され「県から70万も払っただけ」になっていた・・・唖然とした。


あくまでもイベント用として軽く考えてたのかもしれないが、発注側も開発側も「徳島の藍のために」とは考えてはいないし、協力した藍師さんも「材料費や手間代は支払う」という約束であったにもかかわらず、音信不通なのだという。

 


元々は6月の藍染研究会総会に持ってきてもらえるようにお願いしていたが、反故にされようやく説明の機会を持つことができたが、その理由もよくわかった。できれば逃げて説明したくなったのだろう。ようやくここまで明らかになってきたが企画者は説明に来ず、その責任を果たそうとはしていない。

 

 

で、それがどうかしましたか?

 

 

そんな態度にしか感じられなかった。

なんの悪気もなく謝る素振りもないことには驚くが、、そういうものなのだろうか、なんだかこちらが間違っているのかと錯覚さえしてくる。こんな人間に関わっていてもろくなことがないと、自分の仕事だけをすればいいと、そんな意見をいただくことも多いけれど、投げたらこれまでと同じだから、今後このようなことが起こらないように、その責任を徹底的に追及し、本当の意味で藍や文化を振興するための事業を提案したいと考えている。

 

 

 

 

これらは体裁の良い報告書のための企画であって、徳島の藍を良くしたいとは全く感じられないし、作りかけで放置された機材と同じように、地元の関係も放置している。僕らのことも機材と同じ程度としか考えていないのだろう。

 

観光課も県民文化課もどんぐりの背比べで、職員が税金を使って自己実現しようとしているように見える。

かつ県庁というお山か井戸で「俺ってイケてる」と勘違いしている。間違っている。訴えられても反省せず平然としているような職員は、徳島の藍はもちろん地域と関わるべきじゃないし、藍や地元を大事に思う人や、何もわからない学生を騙しているようにすら僕は感じる。

 

そして、このような行為があっても査定が悪くなったり、減給になったり、降格になったりぜず、なんの責任も負わない。指導する上司がいないことも大きな問題だろう。もちろん、もちろん県庁職員はそんな人ばかりではないけれど、長くその組織にいると痛みを感じない人間になっていくのだろうか、僕らの痛みを感じ取る様子はない。

でもそれは、自分の力で切り開き生きている人と付き合わない限り理解できないような気もする。だから僕は自分の取引先や仲間に勉強会の講師をお願いしていくつもりだ。


 

県庁職員の仕事のために藍があるはずがない、僕らは県庁職員の手足でもなければ使いパシリでもない。

県や県庁職員が、藍や藍に関わる事業者のために動くべきで、事業者同士の関係が強固になるためにこそ働くべきだ。

自らが乗り出し「舵取り」という言葉を使うのは大きな思いあがりだ。役所はあくまでも調整役であって藍を育ててる訳じゃない。ディレクターでもなければ、企画屋でもない、公務員。そして藍は県営じゃない。

 

誰かが言わなければ、発信し続けなければこの世界は変わらない。

どんなに嫌われようが、一人なろうが、この決意は変わらない。絶対に負けない。

 

僕は自分の力と時間を使って、お店を通じて小さな共感を育てたい。

それは「業務」ではなく、生きると一体です。

仕事とは、自分の課題と社会の課題が重なるところにあると改めて感じる。


 

 

同日の午前、お世話になっているご夫婦のところへ「注連飾り」をお願いに行っていた。

これもコード的な形状をしたものだが・・・これ、どっちが値打ちあると思います??

 

振り幅の大きな一日で、とても疲れました、、やっぱり怒りは毒ですね。

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